なぜ苛立つのか
月間ノルマが未達でも全く悪びれない同僚がいる。
毎月、ノルマ以上に成果を出し続けている自分は出来の悪い同僚に対して苛立ちを隠せない。
なぜか?
苦労して私が積み上げた成果を同僚が崩して、しかも反省の色を見せないから。
この仕事は個人戦と見せかけたチーム戦である。
ノルマ未達でも表向きのペナルティは無い。昇給額に差は出るが…
未達でもペナルティが無い代わりに、ノルマ以上の成果を上げてもプラス評価になりにくい。
定時昇給の額に差があるようだが微々たるもの。誠に頑張る甲斐のない評価制度である。
やっても自分には返ってこない。
でもやらないと還元されない。
無い袖は振れないのだから。
待遇に不満がある。
改善するには、まず会社に十分な利益を与えること。会社が潤えば還元される可能性が生まれる。
そう考えて実行し続けている私は、「頑張るのきらい」という自分勝手な理由で未達を連発する同僚が許せない。
目的に向かって突き進む私の足を引っ張る存在なのだから。
なぜできないのか
- 数字に無関心
- コスト意識が無い
この二つが原因と思われる。
まず、仕事の計画が立てられない。
生産予定は「一ヶ月あたり何本」と定められている。だから「一週間あたり何本、一日あたり何本」と計算するのは簡単である。
問題なのは、そもそも「計画を立てよう」という発想が持てないところにある。
コスト意識のなさ
月収20万円の社員に対して会社が負担する費用は、社員に手渡す月収の3倍などと言われている。
社会保険料の企業負担分、土地や建物の維持、生産に使う機械や道具、消耗品…
色々なコストを会社が支払ってくれている。
コスト意識のない社員は「私は月収20万円だから20万円の売上を作れれば大丈夫」と考えているのだろう。
実際は、3倍稼いでやっとプラマイゼロ。
それ以上に稼がないと現状維持、つまり衰退していくことになる。
こういう事実を知らないで社会人をやっているのだ。
うんざりを通り越して呆れて放置するところまで来た。
誰かがやってくれる
ある日のロッカーでの会話。
「ノルマ達成できなくても仕事早い人がやってくれるから大丈夫!」
その言葉を言っていいのは仕事早い人、本人だけではなかろうか?